- ふと手にした色との時間が教えてくれた。
わずかでも、いつも自分らしさを持つ大切さ。
そして知った。それが気持ちを動かすこと、
生まれた感情は行動へと成長すること。
忙しくすぎる日々の先には何があるのだろう。
今なら行ける気がする。動き出そう、自分らしく。
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どこまでも、どこまでも広がる碧い海。
その中に堂々とそびえ立つ岩がある。
ゴツゴツという音が聞こえてくるかのような姿形、
大小さまざまなデコボコに、
刻み込まれた無数の傷跡。
とてつもなく長いあいだ、
荒波に揉まれ、雨風にさらされても、
負けずにそこに立ち続けてきたのだろう。
信じたなら一歩も引かない。
いつまでだって挑み続ける。 -
白と青の世界から抜け出して、
夕焼けに染まる氷山。
そんな氷山の、水中に隠れた裏側の
美しさを知っているだろうか。
水上から見える刺々しさ荒々しさとは対照的な、
磨かれた宝石のようにツルツルと滑らかな表面と
ツヤツヤとした光沢を。
いつも情熱的でなくていい、輝くその時のため、
秘めた熱量で自分自身を磨き抜く。 -
黄土色の岩肌をさらけ出した崖が
重なりそびえ立つ渓谷。
圧倒的なスケールを感じさせる
雄大な景色の中に点在する糢苔の群。
岩山が削り取られるような過酷な場所に
一際映えるザラザラとした葉の緑は、
生命の呼吸の色なのかもしれない。
静かなる、力強さ。
どれほど困難な環境だったとしても、
自分で活路を見つけてゆっくり根ざしていく。 -
青空さえもほんのり色づいて見えるほどに、
一面が桜色に染まった砂浜。
砕けた無数の珊瑚や貝殻が
砂とブレンドされてできる浜辺の絨毯。
すくいあげる手の隙間から
サラサラとこぼれ落ちていくほど細かくなっても、
海中にいた頃とはまた違う形でその場を彩る。
一つひとつは小さくても、集まれば大きな喜びとなる。
積み重ねよう、コツコツと。
- ひとつの色に染まる必要なんてない。
てにするたび、そう言われている気がした。
素の顔も、理想の姿も、新たな一面も。
どれも、忙しい日々の彩りとなる正しい自分。
ふと手にした色との時間が、今日も背中を押す。
わずかでもいい。いつもどこかに自分らしさを。
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水色からイメージしたのは、フレキシブルなマインド。
踏み固められた赤土は、強固。
でも、水を含めば柔らかくなり、乾けばまた固くなる。
何かを生み出す時に必要なのは、そういう姿勢。
確固たる意志と情熱を持ち続けながらも、
様々なものを柔軟に採り入れる。
頑固でもなく、流されるでもない。
しなやかで妥協のない想像力を持って、
日々に新しい風を吹き込んで行こう。 -
深い緑からイメージしたのは、自然的な透明感と実直さ。
時にフワッと舞い、時に何かを覆い隠す灰は、
シーンに合わせて自らのスタンスを変えることができる。
協調は、自分を曲げることではない。
自分の気持ちに純粋でいることと同じくらい、
他者に対しても誠実であること。
自信を持ってまっすぐ向き合うことが、
場の空気を作り、
ここちよいコンビネーションを築きあげる。